測量費用の相場と内訳|確定測量・現況測量・分筆登記の費用目安を解説
この記事の結論
足立区の測量費用は土地の状況により異なりますが、確定測量で50〜80万円が目安です。隣接筆数・資料の有無・隣地の協力度によって大きく変動します。
Guide Contents
境界確定測量の完全ガイド
- 境界確定測量とは?費用・期間を徹底解説完全ガイド
- 確定測量と現況測量の違い|売却・建築・分筆で必要な測量を解説
- 測量費用の相場と内訳|確定測量・現況測量・分筆登記の費用目安を解説現在地
- 測量はどれくらいかかる?境界確定測量の期間・工程・遅れる理由を解説
- 土地の境界が不明なまま放置するとどうなる?売却・相続・建築のリスクを解説
- 土地の健康診断|境界確定でトラブルを未然に防ぐ方法
- 筆界特定制度のメリット・デメリット|裁判との違いも解説
- 境界立会いとは?隣人トラブルを防ぐ進め方・拒否された場合の対応を解説
- 建て替え時に測量は必要?敷地面積、境界標、道路幅員、セットバック、越境物、建物滅失登記の確認が重要

測量費用の相場と内訳|確定測量・現況測量・分筆登記の費用目安を解説
土地の売却、建て替え、相続、分筆などで測量が必要になったとき、多くの方が気になるのが「測量にはいくらかかるのか」という点です。
結論からいうと、現況測量であれば15〜30万円程度、境界確定測量であれば40〜80万円程度が一つの目安です。
ただし、測量費用は土地の広さだけで決まるものではありません。隣接地の数、境界標の有無、道路や水路との関係、隣地所有者との立会いの難しさ、登記申請の有無によって大きく変わります。
この記事では、土地家屋調査士の実務に基づき、測量費用の相場、費用の内訳、高くなるケース、見積もり時に確認すべきポイントを解説します。
この記事の結論
土地の測量費用は、目的によって大きく異なります。
業務内容 | 費用目安 | 期間目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
現況測量 | 15〜30万円程度 | 2〜3週間程度 | 建築計画、現状把握、土地利用の検討 |
境界確定測量 | 40〜80万円程度 | 2〜4ヶ月程度 | 売却、相続、境界確認、分筆前の調査 |
分筆登記 | 20〜50万円程度 | 1〜2ヶ月程度 | 土地を複数に分ける登記 |
地積更正登記 | 10〜30万円程度 | 1ヶ月程度〜 | 登記簿上の面積を正しく直す登記 |
建物表題登記 | 8〜15万円程度 | 2週間程度 | 新築建物の登記 |
ただし、上記はあくまで一般的な目安です。
たとえば分筆登記や地積更正登記では、その前提として境界確定測量が必要になることがあります。その場合、「登記申請だけの費用」ではなく、「測量+境界確認+登記申請」まで含めた総額で考える必要があります。
測量費用はなぜ高くなるのか
測量費用が高く見える理由は、現地で機械を使って測る作業だけでは終わらないからです。
特に境界確定測量では、次のような工程が必要になります。
- 法務局での資料調査
- 役所での道路・水路資料の調査
- 登記事項証明書、公図、地積測量図の確認
- 現地測量
- 境界標の確認
- 境界案の検討
- 隣接所有者への連絡
- 境界立会い
- 境界確認書の作成
- 境界標の設置・復元
- 必要に応じた登記申請
現地での測量作業は、全体工程の一部です。
実際には、資料調査、隣地所有者との調整、境界確認書の作成など、見えにくい作業に多くの時間がかかります。
測量費用の主な内訳
測量費用は、一般的に以下のような作業から構成されます。
内訳 | 内容 |
|---|---|
資料調査費 | 法務局・役所で公図、地積測量図、道路資料などを調査する費用 |
現地調査費 | 境界標、塀、道路、建物、越境物などを現地で確認する費用 |
測量作業費 | 測量機器を使って土地の形状や境界点を測定する費用 |
図面作成費 | 現況測量図、確定測量図、登記申請用図面などを作成する費用 |
境界立会い費 | 隣接所有者等との現地立会い、説明、日程調整にかかる費用 |
境界確認書作成費 | 隣接所有者等と確認した内容を書面化する費用 |
境界標設置費 | 境界杭、金属標、プレートなどを設置・復元する費用 |
登記申請代理費 | 分筆登記、地積更正登記、建物表題登記などを申請する費用 |
実費 | 登記事項証明書、図面取得費、郵送費、交通費など |
見積書を見るときは、単に総額だけでなく、どこまでの作業が含まれているかを確認することが重要です。
種類別の費用目安
現況測量の費用目安
現況測量の費用は、15〜30万円程度が一つの目安です。
現況測量は、現在の土地の形状、建物、塀、道路、高低差などを測り、現況図を作成する測量です。
主に以下のような場面で使われます。
- 建築計画の初期検討
- 外構工事の検討
- 土地利用の検討
- 現在の敷地状況の把握
- おおよその面積確認
現況測量は、隣接所有者との境界立会いや境界確認書の取り交わしを原則として行わないため、境界確定測量よりも短期間・低コストで実施しやすいです。
ただし、現況測量は隣地との境界確認を経た成果物ではありません。土地売却、分筆登記、地積更正登記などでは、現況測量だけでは不足することがあります。
境界確定測量の費用目安
境界確定測量の費用は、40〜80万円程度が一つの目安です。
境界確定測量では、資料調査と現地測量を行ったうえで、隣接所有者等と境界を確認し、確定測量図や境界確認書などを作成します。
主に以下のような場面で必要になります。
- 土地を売却する
- 土地を分筆する
- 相続した土地を整理する
- 地積更正登記を行う
- 隣地との境界を明確にしたい
- 道路や水路との境界を確認したい
境界確定測量は、隣地所有者や道路管理者との調整が必要になるため、現況測量よりも費用と期間がかかります。
特に、隣接地が多い土地、私道に接する土地、境界標がない土地、相続未了の隣地がある土地では、費用が高くなることがあります。
分筆登記の費用目安
分筆登記の費用は、20〜50万円程度が一つの目安です。
ただし、この金額は「分筆登記の申請手続き部分」の目安として考える必要があります。
実際には、分筆登記を行う前提として、土地全体の境界確認や測量が必要になることが多いため、境界確定測量費用+分筆登記費用として総額を見ることが大切です。
たとえば、土地を2つに分けて売却したい場合、単に線を引いて登記するだけではありません。
まず土地全体の境界を確認し、面積を測り、どの位置で分けるかを決め、分筆後の地積測量図を作成し、法務局へ登記申請を行います。
そのため、分筆登記では、事前に総額の見積もりを確認することが重要です。
地積更正登記の費用目安
地積更正登記の費用は、10〜30万円程度が一つの目安です。
地積更正登記とは、登記簿に記載されている土地の面積と、実際に測量した面積が異なる場合に、登記簿上の面積を正しく直す登記です。
ただし、地積更正登記も、前提として境界確定測量が必要になることがあります。
そのため、境界確認が済んでいない土地では、地積更正登記の費用だけでなく、測量費用や境界確認にかかる費用も含めて考える必要があります。
建物表題登記の費用目安
建物表題登記の費用は、8〜15万円程度が一つの目安です。
建物表題登記は、新築した建物について、所在、種類、構造、床面積などを登記する手続きです。
土地の境界確定測量とは異なり、隣地所有者との境界立会いを伴わないことが一般的です。そのため、土地の測量に比べると費用や期間は比較的読みやすい傾向があります。
ただし、建物の規模、構造、増築の有無、必要資料の状況によって費用は変わります。
測量費用が高くなる主なケース
隣接地が多い
隣接する土地が多いほど、確認すべき所有者が増えます。
所有者が増えると、立会い日程の調整、説明、境界確認書の取り交わしに時間がかかります。
特に足立区千住周辺のように、古くからの住宅地で土地が細かく分かれているエリアでは、隣接筆数が多くなることがあります。
境界標がない
境界標、境界杭、金属標、プレートなどが見当たらない場合、過去資料と現地状況を照合しながら境界点を検討する必要があります。
境界標が残っている土地に比べて、調査や確認に時間がかかりやすくなります。
古い測量図しかない
古い測量図や公図は、現在の測量精度と異なる場合があります。
資料が古い場合、現地の塀や道路、隣地の状況と一致しないことがあり、追加調査が必要になることがあります。
隣地所有者と連絡が取りにくい
隣地所有者が遠方に住んでいる、登記上の住所から転居している、相続が発生している、共有者が多いといった場合は、立会い調整に時間がかかります。
この場合、測量期間が長くなり、費用も増えることがあります。
道路・水路など官有地との境界確認が必要
土地が道路、水路、区有地、都有地などに接している場合、行政機関との境界確認が必要になることがあります。
官民境界の確認を伴う場合、通常の民民境界のみの測量よりも時間と費用がかかることがあります。
越境物がある
ブロック塀、フェンス、雨樋、配管、樹木などの越境物が見つかると、隣地所有者との確認や覚書の検討が必要になる場合があります。
越境の内容によっては、土地家屋調査士だけでなく、不動産会社、建築士、弁護士などとの連携が必要になることもあります。
足立区・千住周辺で費用が変わりやすい理由
足立区、特に千住周辺では、古くからの住宅地が多く、土地が細かく分かれているケースがあります。
このような地域では、以下のような理由で測量費用が変わりやすくなります。
- 隣接地が多い
- 私道に接している
- 境界標が見当たらない
- 古い建物や塀が残っている
- 相続未了の土地がある
- 過去の測量図と現況が合わない
- 道路との境界確認が必要になる
同じ面積の土地でも、隣接地が1筆だけの土地と、複数の隣地・私道・道路に接している土地では、必要な作業量が大きく変わります。
そのため、測量費用は「土地の広さ」だけではなく、「関係者の数」と「境界確認の難しさ」で変わると考えると分かりやすいです。
見積もり時に確認すべきポイント
測量費用の見積もりを確認するときは、総額だけで判断しないことが大切です。
以下の点を確認すると、後からの認識違いを防ぎやすくなります。
確認項目 | 確認すべき内容 |
|---|---|
測量の種類 | 現況測量か、境界確定測量か |
成果物 | 現況測量図、確定測量図、境界確認書、地積測量図など |
境界立会い | 隣接所有者との立会いが含まれているか |
官民境界 | 道路・水路との境界確認が含まれているか |
登記申請 | 分筆登記、地積更正登記、建物表題登記が含まれているか |
実費 | 証明書取得費、郵送費、交通費などが含まれているか |
追加費用 | 隣地所有者が多い場合、再立会いの場合、境界標設置の場合の扱い |
税込・税別 | 表示金額に消費税が含まれているか |
特に注意したいのは、「測量費用」と「登記費用」が別になっているかどうかです。
分筆や地積更正を予定している場合は、最終的に必要になる総額を確認しておくと安心です。
安い見積もりを選ぶときの注意点
測量費用は決して安いものではないため、複数の事務所から見積もりを取ること自体は問題ありません。
ただし、単純に一番安い見積もりを選ぶと、必要な作業が含まれていないことがあります。
たとえば、以下のような違いです。
- 現況測量のみで、境界確認が含まれていない
- 隣地立会いが含まれていない
- 境界確認書の作成が別料金
- 官民境界確認が別料金
- 登記申請が別料金
- 境界標設置が別料金
- 追加立会いが別料金
大切なのは、金額の安さだけではなく、目的に対して必要な作業が含まれているかです。
土地を売却したいのに現況測量だけを依頼してしまうと、後から境界確定測量が必要になり、二度手間になることがあります。
よくある質問
Q. 測量費用は誰が負担しますか?
一般的には、測量を依頼する方が負担することが多いです。
土地売却のために売主が境界確定測量を行う場合は、売主側が負担するケースが多くあります。
ただし、隣地所有者にもメリットがある場合や、共有地・私道などが関係する場合は、個別に話し合うこともあります。
Q. 境界確定測量は必ず40〜80万円で収まりますか?
必ず収まるわけではありません。
40〜80万円はあくまで一般的な目安です。
隣接地が多い、官民境界がある、隣地所有者と連絡が取れない、相続未了の土地がある、境界について意見の相違がある場合などは、80万円を超えることもあります。
Q. 現況測量だけなら安くできますか?
現況測量は、境界立会いや境界確認書の取り交わしを行わないため、境界確定測量よりも費用を抑えやすいです。
ただし、現況測量は隣接所有者等との境界確認を経た成果物ではありません。
売却、分筆登記、地積更正登記を予定している場合は、現況測量だけでは不足することがあります。
Q. 分筆登記の費用には測量費用も含まれますか?
見積もりの出し方によります。
分筆登記では、通常、土地全体の境界確認や測量が前提になります。
そのため、「分筆登記費用」と書かれていても、境界確定測量が含まれているのか、登記申請部分のみなのかを確認する必要があります。
Q. 地積更正登記だけを依頼できますか?
土地の状況によります。
すでに境界確定測量が済んでおり、必要な資料がそろっている場合は、地積更正登記の手続きが比較的スムーズに進むことがあります。
一方で、境界確認が済んでいない土地では、まず境界確定測量が必要になる場合があります。
Q. 追加費用が発生することはありますか?
あります。
たとえば、隣地所有者が多い、再立会いが必要、境界標の設置数が多い、官民境界確認が必要、相続人調査が必要、遠方への郵送対応が多いといった場合です。
見積もり時に、どのような場合に追加費用が発生するのかを確認しておくと安心です。
Q. 見積もり前に用意しておく資料はありますか?
以下の資料があると、概算費用を出しやすくなります。
- 登記事項証明書
- 公図
- 地積測量図
- 過去の測量図
- 境界確認書
- 売買契約書
- 重要事項説明書
- 建築計画図
- 土地の所在地が分かる資料
すべてを用意する必要はありません。手元にある資料だけでも、相談時に共有すると判断しやすくなります。
まとめ:測量費用は「目的」と「境界確認の難しさ」で変わる
測量費用は、現況測量で15〜30万円程度、境界確定測量で40〜80万円程度が一つの目安です。
ただし、費用は土地の面積だけで決まるわけではありません。
隣接地の数、境界標の有無、過去資料の有無、道路や水路との関係、隣地所有者との立会いの難しさ、登記申請の有無によって大きく変わります。
特に、土地の売却、分筆登記、地積更正登記を予定している場合は、現況測量ではなく、境界確定測量が必要になることが多くあります。
足立区千住周辺で土地の測量費用、境界確定測量、分筆登記、建物表題登記について知りたい方は、土地家屋調査士大崎事務所までご相談ください。土地の状況と目的を確認したうえで、必要な作業と概算費用をご案内します。

代表 土地家屋調査士 大崎 英一
登録番号 東京都 第8438号
測量費用は土地の形状・面積・隣接地の数によって変わります。正確な見積もりには現地確認が必要ですので、お気軽にご相談ください。
Topic Guide
境界確定測量の完全ガイド
測量の種類・費用・期間・放置リスク・筆界特定制度まで、境界確定に関する記事を集約。
— 全 9 記事 / 完全ガイド —
Top Chapter — 完全ガイド
境界確定測量とは?費用・期間を徹底解説
Contents
- 確定測量と現況測量の違い|売却・建築・分筆で必要な測量を解説
- 測量はどれくらいかかる?境界確定測量の期間・工程・遅れる理由を解説
- 土地の境界が不明なまま放置するとどうなる?売却・相続・建築のリスクを解説
- 土地の健康診断|境界確定でトラブルを未然に防ぐ方法
- 筆界特定制度のメリット・デメリット|裁判との違いも解説
- 境界立会いとは?隣人トラブルを防ぐ進め方・拒否された場合の対応を解説
- 建て替え時に測量は必要?敷地面積、境界標、道路幅員、セットバック、越境物、建物滅失登記の確認が重要
Final Step / 次のアクション
土地家屋調査士への相談前に準備するもの|測量・境界・登記の必要書類を解説



